オリーブの樹 理事長のお部屋


オリーブメール最新刊のご紹介

OLIVE mail. 2021年・冬号

社会福祉法人オリーブの樹 加藤裕二 理事長 ページ プロフィール オリーブメイル OLIVE mail spring 2020年 令和3年 冬号  千葉市花見川区横戸

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社会福祉法人オリーブの樹 理事長 加藤裕二 令和3年 年頭所感 文章 画像 イメージ 2021年01月01日(金・祝)理事長の部屋  

令和4年年頭所感

社会福祉法人オリーブの樹 理事長

加藤 裕二(かとう ゆうじ)

2022年 元旦 理事長所感

 明けましておめでとうございます。ふつつかな理事長ではありますが本年もよろしくお願いします。

 

 今冬はコロナが終息に向かっていると少し気持ちが明るくなってきた矢先に「オミクロン株」という新たな「コロナ株」が感染し始めています。今年もコロナについていえば予断を許さない年となるかもしれません。ただオリーブの樹のスタンスとしては今までとおり「正しく恐れる」ことをモットーに、従前とおりの感染予防措置をしっかりと行い、必要以上に自粛することなく昨年同様に利用者支援、地域貢献活動、福祉を必要とするニーズに応える事業を粛々と進めていきたいと思っています。

 

 さて、私事で恐縮ですが年末に我が家の大掃除をしていたところ、私が 40 数年前に最初に就職した先の幼児の通所施設勤務時の写真が数十枚出てきました。20 歳代半ばでありまだ髪の毛がふさふさしている自分の写真が別人用に見えました。そして何よりも写真からは仕事をしている楽しさが伝わってきます。すべての写真が笑顔であるからです。障害児を抱っこしている姿、バギーを押している姿、様々なイベントに取り組んでいる姿等全てが生き生きとしています。

 

 懐かしさの中で何度も写真を見返しているうちに、今当時の私と同じである 20 代の職員の顔が浮かんできました。そして彼らが 40 年後にオリーブの樹で働いていた時の写真を見た時、今の私のように写真の中に多くの笑顔を見出すことが出来るのだろうかと思わざるを得ませんでした。若い職員が生き生きと働ける職場に今のオリーブの樹はなっているのか、職員のやる気を引き出す職場、夢を持って働ける職場は作れているのか、むしろ若い人たちや次世代を担う職員の芽を摘む職場になっているのではないか、更には私自身が老害になってはいないだろうか・・・、様々な思いが去来しました。

 

 さて、令和4年度の施行を目指してオリーブの樹では人事考課制度の導入を目指しています。導入の意図は職員が適正な評価を受け、課題を見出しステップアップすることにあります。更にそのことにより夢や希望を持って職員が働けることが、最終的に人事考課が目標とするところと認識しています。従って職員をランク付けし職員処遇に格差を付けそれによる労務管理を行うことには決してなってはならないことと思っています。そのような制度となったなら評価を気にして管理職の目を意識して仕事をする職場となり、職員は笑顔で働くことはできないでしょう。

 

 私は人事考課制度は職員のステップアップのためには大切な制度であると思っていますが、それだけで本当に職員にとって働き甲斐のある職場になりうるのかと考えるとそれだけでは何か腑に落ちないものを感じてしまいます。

 

 今回昔の写真を見て何故あの時私は生き生きと出来ていたのかを考え直してみました。

 

 最初は短絡的に学生時代から子供が好きで幼児の施設で働きたいという願いに合致したか らと思われましたが、もう少し記憶をたどってみるとやりたいことをやらせてもらえてい たからと思われました。入職1年目から新人職員のくせに支援ついても施設の活動につい ても言いたいことを言い、やりたいことをやっていました。挙句の果てには労働組合づく りまでやり施設長や法人幹部にもの申すこともしました。随分生意気な職員だったと思い ます。でも私のやりたいことをセーブしたり咎める先輩職員や上司はいませんでした。むしろ積極的に応援してくれました。今思えば非常におおらかな職場であったと思います。 何故そのようなおおらかさが職場にあったかというと職場が住民運動で作れられたからだ と思います。障害者解放運動の活動家から保守的な障害者団体や親たち、それこそ右から 極左までの住民が集まって作られた施設でした。それ故多様性を認め合うことから出発し た施設であり施設設立時の職員は多種多様であったという歴史があったからだと思います。

 

 オリーブの樹も非常に多様な職員によって構成されています。特に途中入職された職員の前職はいろいろです。各々が様々な経歴や経験とそれに基づく動機によりオリーブの樹に就職してきました。また、若い職員は大学で学んだ福祉に対する純粋な思いを持って就職してきたと思います。今のオリーブの樹にこの幅広い職員層が作り出している多様性を重んじる意識が職員間に醸成されているのか、様々な意見やこんなことをやってみたいとの思いを拾い上げあるいは発掘し活動や事業に繋げることが出来ているのか、特に若い職員には彼らにとって魅力と感じられる仕事や業務を提供できているのか・・・等々それらを自問したとき心もとない思いがします。

 

 人事考課はこの多様性の尊重や職員のやりたいと思う前向きな気持ちを評価するシステムがなければ単なる職員の格付けの道具となり、かえって職員間の格差を生み連帯感を消失させていく制度になっていきかねないと思います。人事考課の制度設計や実施に当たってはこのことが担保できるようにしていくことが何よりも大切なことと改めて考えさせられています。

 

 今までのオリーブの樹は私がやりたいと思う事業を前面に進めてきたことが多かったと思います。これからは職員の皆さんがやりたいと思う活動や事業を応援し実現化していく立場に私自身が率先して変わっていかなくてはならないと思います。皆さんが私の年になった時、昔の写真に多くの笑顔を見出せるようにしていくことが私のこれからの責務でしょう。それが出来ないなら私は老害であり、オリーブの樹から一刻も早く去って行くべきと思います。

 

 このためには理事長が理事長自身を厳しく考課できる仕組みを作ることが肝心でしょう。

 

 

2022 年元旦

社会福祉法人オリーブの樹理事長 加藤 裕二

 

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